事故事例
2018.9.10
落雷による太陽光発電所の火災
【概要】
2017年6月上旬の夕方、ある特別高圧の太陽光発電所にて。落雷により発電所構内外の火災が発生しました。
発見後、すぐに接続箱とモジュールを切り離し、後日、すべての損傷設備(接続箱、ケーブル等)を交換して復旧、正常に発電していることを確認しました。
【原因】
原因として、下記のような現象の発生が考えられます。
- (1)付近の木が落雷で燃え、その火が発電所内の、刈り倒して乾燥した草に飛び火
- (2)誘導雷により、刈り倒して乾燥した草に飛び火
- (3)落雷により、接続箱内のダイオードに高電圧サージが印加され、短絡故障が発生して高熱となり火災に発展(ケーブルの被覆が焼けることで草に引火)
【対策】
- (1)雷が去った後に、煙や炎がないことを確認することが有効です。
- (2)発電所の上方に架空地線を張り巡らす方法も一案ですが、直撃雷に対しては、避雷針を適切な場所に設置することが有効です。