事故事例
2018.10.12
台風による太陽光パネル飛散
【概要】
今夏、複数の勢力の強い台風が日本列島に上陸・接近し、全国各地で風水害が発生したことは記憶に新しい事でしょう。
弊社がメンテナンスを請け負っている発電所においても、強風による太陽光パネルの飛散が発生しました。
今回、太陽光パネルが飛散した原因としては以下の2つが考えられます。
- (1)台風の勢力が強く、発電所の設計時の想定を上回る風速・風圧が発生した。
- (2)経年劣化によりパネル押さえ金具の強度が下がり、台風の風速・風圧に耐えられなかった。
【対策】
強度計算上適切な金具を選定し、適切な工事法を採用しても、想定を上回る風速・風圧が発生すれば太陽光パネルが飛散してしまうことが有ります。その様なレアケースを基準に設計を行うのは現実的ではありませんので、発生した際の被害を最小限に止める対策を取ることが重要です。特に敷地外にパネルが飛散すると被害が大きくなりますので、背の高いフェンスを採用するといった対策が求められます。
パネル押さえ金具の経年劣化については、日常点検の際に目視点検や締め付け確認などを実施し、重度の錆や頻繁に緩むといった事象が有る場合には交換を行うといった対応が必要と思われます。