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2018.9.10

誘導雷による集電箱内のMCCBトリップ

【概要】

監視システムにて太陽光発電所の発電状態を確認していたところ、ある発電所のパワー コンディショナー1台の出力電力量が他のPCSと比較して10%程低くなっていました。 当該パワーコンディショナーについて詳しく見ると、直流の入力電流値が低くなっており、直流電路中の断線や影による影響が疑われましたので、現地に向かい直流電路の調査を実施した結果、集電箱の配線用遮断器(MCCB:定格250A)が1台トリップ状態となっていることが確認されました。
※当該発電所ではパワーコンディショナー1台につき10台のMCCBが接続されている ため、MCCB1台につきパワーコンディショナーへの入力の10%を担っています。そこで、当該MCCBの電路において、絶縁抵抗値測定、開放電圧値測定及び目視点検を実施し、異常が見られなかったため当該MCCBを再投入したところ、トリップが再発することはありませんでした。

[写真] トリップしたMCCB

【原因】

当該MCCBには異常が見られなかったため、実際に直流電路において過電流が発生し、保護機能が働いてトリップしたものと思われますが、短絡や地絡といった過電流が発生する様な異常は確認されませんでした。数日前に雷雨があり、モジュールなどからサージ電流(500A程)が発生し、MCCBが検知してトリップしたと思われます。

【対策】

自然現象により発生した事象のため対策は難しいですが、設備を日々監視し、異常が疑われる場合には速やかに対応することにより、発電のロスを最小限に止めることが重要です。